骨折後の肩こり 対策のヒント

ギプスで腕を固定して三角巾で吊る生活は首や肩に大きな負担をかけ、痛みや肩こりの原因になります。

骨折したら注意したいことをまとめました。

骨折後の肩こり、原因は肩の固定

いままで肩こりとは無縁だったのに、骨折したとたん肩に違和感が現れるようになった。


骨折はもう完治したはずなのに、腕から肩にかけての違和感が消えない。


こんな体験談があるように、腕を骨折した場合、肩こりが現れることがあります。


原因は腕の固定と首の負担増加にあることが多いようです。


ギプスと三角巾で肩と腕の動きが制限されるため、筋肉や関節の運動機能の低下を招いてしまいます。


通常骨折は片腕だけですから、体の左右バランスも崩れて背骨や骨盤のずれにもつながります。


三角巾が肩に食い込めば我慢しがたい痛みやストレスの発生源になることも。


骨折が体に及ぼす影響は挙げればきりがありません。


長期間のギプス生活は身体の至る所に大きな負担がかかってしまうのです。


かといって、骨が折れている間はギプスや三角巾をほどくわけにもいかないのがつらいところです。


すこしでも負担を軽減して快適に過ごすべく、取り入れたい対策をご紹介します。


 


〇三角巾の結び方を変える


標準的な三角巾の結び方は首の後ろを回すつり方です。


ところが首の後ろから回して腕を吊ると、首の周囲に重さが集中してコリや痛みを引き起こしやすくなります。


なるべく広い範囲に重さが分散されるように結び方を変えると、一か所にかかる負担が大きく減って疲れや痛みを軽減することができます。


首の周りをぐるっと回すのではなく、肩甲骨を包むように背中に回すといいでしょう。


腕も体に密着しやすくなり、移動するときに腕が安定します。


 


〇三角巾をアームホルダーに変える


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病院で渡された三角巾ではどうしても肩への食い込みが気になるという方はアームホルダーを試してみるのもいいでしょう。


アームホルダーはベルトがフラットなので肩への食い込みが減り、不快感が軽減します。


ベルトで長さが調整できるため、三角巾が大きすぎたり小さすぎたりという問題も解消。


ワンタッチで固定できるので、一人でも装着できるのがうれしいところです。


 


〇入浴は欠かさずに


片腕が不自由な状態なので入浴を避けてシャワーで済ましてしまう人が多いようですが、医師の許可が出ているときは積極的に湯船につかって体を温めましょう。


 


〇骨折中からリハビリを開始する


ギプスや三角巾で腕や肩を固定していると、筋力が衰え関節が固まってしまいます。


そのまま放置していると、五十肩などの関節の疾患に発展したり、治療完了後も筋力低下で悩むことになりかねません。


骨折中から腕や肩を少しずつ動かすように心がけるべきです。


痛みが出ない範囲で肩を回したり、首を回したりすることで、治療後のリハビリによる回復もスムーズに進みます。


担当の先生と相談しながらリハビリメニューを決めておきましょう。


大けがの心理的影響も肩こりに影響を与えます

大けがの心理的な影響も無視できません。


骨折に至った経緯へのトラウマ、体の痛みへの恐怖心から、治癒後も大きく体を動かすことをためらってしまうことがよくあります。


例えば、大腿骨を骨折した高齢者は移動や自立歩行への自信を著しく失って歩行困難に陥ってしまうケースがあることがよく知られています。


自分では意識していなくても、気づかぬうちに運動量が減り、依然と比べて肩がこりやすくなることは少なくありません。


 


大腿骨を骨折した高齢者の例では、行動療法によって歩行能力が改善し心理学的アプローチが有効だということがわかっています。


リハビリ時の心理的アプローチは見逃されがち。


骨折後、肩を動かすのが怖くなった、なぜか肩が凝るようになったという違和を感じている方は、一度心療内科を受診してみることをお勧めします。


(参考)第45回日本理学療法学術大会


 


ギプスが取れた後も油断なく!

長いギプス生活で崩れてしまう心と身体のバランス。


骨折が治癒した後も体のゆがみやトラウマが原因で新たな不調を発症することもあり、治療完了後も心と体のリハビリは欠かせません。


 


けがは治ったはずなのに不調が続くという方は、整体や心療内科をリハビリにうまく活用してみてはいかがでしょうか。


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