スマホの使いすぎで肩こりに!?楽な持ちのトリセツ

スマホを使うたびに疲れを感じていませんか?

今、「スマホ症候群」と呼ばれる体の不調に悩まされている人が増えています。

スマートホンを長時間使っていて、疲れを感じたことがあるという人は多いかもしれませんが、この状態が長く続くと、肩こりや不眠など、さまざまな体の不調に発展してしまうのです。

年々コンテンツが充実して利用時間が増えているのも、スマホ症候群を悪化させる一因。

どのような対策をとればいいのか、詳しく解説します。

疲れる原因は「うつむく姿勢」と「目の使いすぎ」

政府の調査では、2015年のスマートホンの普及率は72%を超えています(平成28年版通信白書より)。若い世代では、ほとんどの人がスマートホンを持っているといってもいいでしょう。


画面が綺麗になり、コンテンツもどんどん充実しているため、全ての年齢層で利用時間が長くなっており、休日の利用時間は10代、20代では平均3時間近くに達しています(下図)。平均でこの時間ということなので、ヘビーユーザーともなるともっと長い時間スマートホンの画面を見つめ続けているということになるのでしょう。



当たり前のことですが、長い時間画面を見続ければ目に疲れがたまります。とくに目の疲れがたまってしまった状態は「眼精疲労」と呼ばれていて、一晩寝ても目の違和感や疲れが取れない症状です。眼精疲労になると、目だけではなく、頭痛を感じやすくなったり、体が疲れやすくなったりと全身の不調につながってしまうことがあります。これが、スマホ症候群の原因の一つです。


また、多くの人はスマートホンを使うとき、知らず知らずのうちに深くうつむいてしまいます。駅のホームや電車の中で周りを見渡してみると、頭を下げてスマートホンの画面を覗き込んでいる人をよく見かけます。この姿勢を長く続けていると、首や肩に大きな負担がかかってしまうのです。


うつむくときに負担がかかっているのは首の横から鎖骨の上にかけて伸びている「前斜角筋」という筋肉。ここに疲労がたまることで肩こりや首こりを引き起こしてしまいます。鎖骨の上あたりをマッサージしてみて痛みを感じたら、前斜角筋大きな負担がかかっている証拠です。


また、前斜角筋に負担がかかるだけではなく、猫背になることで頭の重さが首や肩の広い範囲に負担をかけてしまいます。結果として、肩こりや首こり、不眠、呼吸が浅くなるなどして、どんどん疲れやすい体になってしまいます。


筋肉に大きな負担がかかっているのに、スマートホンに夢中になると自分でも気がつかないまま不自然な姿勢を続けてしまうのが、「スマホ症候群」の大きな原因なのです。


疲れにくいスマホの使い方

では、どうすればスマホ症候群を予防することができるのでしょうか。


もっとも手っ取り早い対策は、スマートホンを使う時間を極力短くすることでしょう。スマートホンの使用時間を減らすことで目の疲れや不自然な姿勢など、スマホ症候群の主な要因を減らすことができます。


しかし、いまさらスマートホンを手放したり、使用時間を制限したりすることは難しいかもしれません。疲れにくいスマートホンの使い方を身に着けて、少しでも体にかかる負担を減らすようにしましょう。


疲れにくいスマホの使い方3つのポイント


1 なるべく目の高さで画面を見る


2 小まめに姿勢を変える


3 長時間画面を見続けない


使っていない手を枕にすると、さらに楽になります。


スマートホンを見るときには、背筋を伸ばし、体の重心の上に頭をおくように気をつけましょう。こうすることで頭の重さによる負担を減らすことができます。


また、画面を見るときにうつむきならないように気をつけることが、スマホ症候群を防ぐポイントです。スマートホンを持っていないほうの手を支えにして、スマートホンを持つ手を顔の高さに近づけましょう。画面を目線の高さに合わせることで、自然と姿勢も保ちやすくなります。


ただ、この姿勢でも長時間続けると首や肩への負担が大きくなってしまいます。スマートホンを操作しているときは、気づいたときでもかまわないので小まめに姿勢を変えて、負担がかかっている場所を動かしましょう。5分に一回、肩を回して伸びをするだけでも負担の軽減につながります。


体を動かすと同時に視線も画面からはずしましょう。ずっと同じ距離のものを見続けることが、目を疲れさせる大きな要因です。遠くのものを眺めたり、動くものを目で追ったりすることで、目にたまったストレスも緩和できます。


女性はとくに注意

女性は、男性に比べて筋肉が少ないので、スマホ症候群のリスクが高いといわれています。


スマホ症候群は体が疲れやすくなるだけではなく、ストレートネックや顔のたるみなど、美容の面でも悪影響をあたえるおそれがあります。


若いからと自分を過信せず、スマホとの上手な関わり方を模索しましょう。


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