肩こりに悩む人こそ良くかんで食べたほうがいい理由

多くの歯を失い、噛む力が低下すると認知症のリスクが上がることが良く知られています。

さらに、歯がない高齢者は背中が曲がりやすいとまでいわれています。

歯が全身に及ぼす不思議な影響について考えて見ましょう。

案外重要な歯のはなし

一昔前までは、街中で背中の曲がったお年寄りを良く見かけたものですが、最近では元気なお年寄りがうんと増えて、背筋もしゃんと伸びている方の割合が増えているように感じます。その理由の一つが、入れ歯の効用だといわれています。プロ野球やプロレスの選手の口元を見るとよくわかるように、瞬発的な力を出すためには、歯を噛み締めるということがとても大切な動作なのです。


歯がなくなり、噛むことができなくなると、まず頚椎が頭の重さに耐えられずに前に突き出し、連鎖的に背骨が曲がりやすくなっていくため、何らかの原因で自分の歯がなくなってしまった後も入れ歯やインプラントといった歯を補う治療を受けることが要介護のリスクを下げることにもつながります。


歯がなくなることのリスクはこれだけではすまず、食べ物をおいしく味わえなくなり、十分な咀嚼ができないことで胃腸の負担も大きくなります。血液の循環も悪くなり、脳への刺激も減少するため、脳の働きも鈍くなっていきます。


若いころは特に意識することなく毎日使っている歯ですが、ひとたび失うと体全体にとても大きな影響が現れてしまうのです。


噛む力は顔に出る

もちろん、肩こりへの影響も無視できません。


噛む動作に関係している咀嚼筋は、あごを開ける顎二腹筋やあごを締める咬筋などが代表的ですが、あご下の筋肉や側頭にある筋肉、さらには表情筋まで幅広い筋肉が連動して動いています。


左右のあごのどちらか片方だけに偏って食べ物を噛んでしまうクセを偏咀嚼といいますが、偏咀嚼を続けているとあごを動かす側の咀嚼筋が緊張する一方、反対側の筋肉は緩みやすく、首が傾いたり、肩がこったりといった異常を引き起こしてしまうこともあるのです。また、顎関節症などあごの不調も肩こりを引き起こします。最近では肩こりに悩んだ末、歯医者に相談するという人もいるほどなのです。


 


じつは、噛む習慣というものは非常に顔に表れやすく、見た目の印象にも大きな影響を与えています。年をとるとほうれい線が目立ってくるのは、口周りの口輪筋の働きが弱くなってきたからですし(脂肪が減少したことも影響していますが)、高齢者で口の片側がやや下がり気味の方をときどき見かけますが、これは偏咀嚼のために口腔表情筋が偏ってしまったせいでもあるのです。


たとえば、最近口の中や舌を誤って噛むことが増えてきたという方や、噛みあわせがおかしいような気がするという方は、次に紹介する「う!」「ま!」「い!」体操をよく実践して若々しい口元を維持することを目指しましょう。


 


かみ合わせのチェック方法


あごの力を抜いて上の歯と下の歯を離したあと、前歯をそっと触れさせます。


次に奥歯をしっかりかみ締めてみます。


二つの噛み方で、前歯が増えている位置が変化した場合、噛みあわせがずれてしまっている可能性があります。


歯に磨耗している痕跡や、顎関節症の兆候がある場合には早めに歯医者さんに相談しましょう。


噛むを支える「う!」「ま!」「い!」体操

噛む力が落ちてきたという人はもちろん、若々しい表情を保ちたいと考えている人にオススメしたいのが「う!」「ま!」「い!」体操です。「うっ!まっ!いっ!」と繰り返し大きく口を動かしましょう。咀嚼筋や表情筋に刺激を与えることができます。


もちろん普段の食事では、食べ物をよく噛んで食べることも重要です。偏咀嚼にならないように、左右均等に噛み締めることを意識しましょう。


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