肩こり持ちにおすすめの温泉とは?

温泉効用一覧―――打ち身 冷え性 腰痛 肩こり

このような表を見たことはありませんか?そう!脱衣所などに掲げられている温泉の効能表です。

効能表に必ずと言っていいほど登場するのが「肩こり」「腰痛」「冷え性」。温泉は肩こりに効能があるとされています。しかし、一まとめに温泉といっても、お湯の種類はたくさん存在しています。肩こりに悩める私たちにとって、どのような温泉がおすすめなのでしょうか。日本全国津々浦々、「肩こり湯治」に訪れたい温泉をピックアップしました!

湯治は大地の恵み

列車にはねられた志賀直哉が療養した城崎温泉。7つの外湯めぐりが有名。


古来より日本人は温泉地に長期滞在して病や体の不調を癒すための「湯治」を行ってきました。


加賀湯湧温泉の竹久夢二、丹後城崎温泉の志賀直哉など、各地の温泉街には有名作家の逗留エピソードが一つ、二つはあるものです。また、豊臣秀吉が有馬温泉をこよなく愛し、足しげく通っていたのも有名な話。さらにさかのぼると、「みそぎ」の儀式でも温泉は重要な位置を占めていたようで、日本の文化と切っても切れない関係です。


西洋医学が発達し、「病は薬で治す」時代になった現代でも、湯治の魅力がなくなったわけではありません。とくに肩こりや腰痛などの慢性的な体の痛みは、お湯に使って体を温めるとても楽になったように感じます。


日本温泉協会によると、


温泉の含有成分などの化学的因子、温熱その他の物理的因子、温泉地の地勢及び気候、利用者の生活リズムの変化その他諸般によって起こる総合作用による心理反応などを含む生体反応


によって肩こりや腰痛、疲労回復、健康増進などが期待できるとしています。(参考:日本温泉協会HP


肩こりに効く泉質とは?

温泉といっても、その泉質は実にさまざまなものがあります。単純泉炭酸泉ラドン泉なんてものまであり、その適応症は少しずつ違っているようです。では、肩こりに効果的なのはどのような泉質なのでしょうか。


日本温泉協会によると、温泉一般に肩こりや腰痛はあらゆる温泉の適応症として挙げられています。そのため、どの温泉でも疲労回復の効果が期待できそうです。一方、最近では自律神経の乱れが体のさまざまな不調を引き起こすということが知られるようになって来ました。


自律神経は、交感神経と副交感神経の相反する二つの神経から成り立っています。


自律神経が乱れると、頭痛や肩こり、けんたい感、不眠など、さまざまな不調を引き起こします。


『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』より


そのため、肩こりを楽にしようと思ったら、自律神経を整えるような温泉につかるとよりよい結果が得ることができそうです。日本温泉協会のHPによると、「自律神経不安定症」が適応症として挙げられているのは、「単純温泉」「二酸化炭素泉」の二つです。このような泉質の温泉が、肩こりに悩む人に特におすすめな温泉だといえるのではないでしょうか。


由布岳に抱かれた湯布院。行きたい温泉ランキングで常に上位にラインクインする西の横綱。


単純温泉(単純泉)


単純温泉は日本で一番多く、日本にある温泉のおよそ40%を占めるといわれています。


単純温泉というのは、成分がひとつだけという意味ではなく、成分の濃度が薄いという意味です。そのため、無色無臭のお湯が多く、刺激も強くないので温泉が苦手の人でも入浴しやすい優しいお湯です。


単純温泉は日本中にありますが、好例として次のようなものがあげられます。


越後湯沢温泉(新潟県)


上越新幹線で東京駅から90分でアクセスできる位置にあります。「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった」で有名な『雪国』の舞台としても知られています。


白馬八方温泉(長野県)


日本で一番国際的なスノーリゾート「白馬八方尾根スキー場」の麓にある温泉です。湯船からは屏風絵のごとくそびえたつ北アルプスの雄大な景色を一望に収めることができます。


湯布院温泉(大分県)


「温泉県」大分にはたくさんの温泉がありますが、単純温泉の数も豊富です。中でもトップクラスの人気を誇るのが湯布院温泉。朝の連続ドラマのロケ地になったこともあります。


 


二酸化炭素泉(炭酸泉)


非常に珍しい泉質で、全体の0.5%程、施設数にして100か所ほどしかありません。お湯に二酸化炭素が溶け込んでいて、炭酸泉とも呼ばれています。


炭酸ガスが抜けない程度の低い温度のお湯が多く、湯あたりしにくいのが特徴です。温度が低めなので、体に負担をかけずに長い時間入浴することができます。


代表的な天然二酸化炭素泉の例として次のようなものがあげられます。


白骨温泉(長野県)


日本アルプスに抱かれた風光明媚な温泉地です。非常に山深いところにあり、知る人ぞ知る秘湯。これぞ二酸化炭素泉、「泡の湯」という名湯があります。


有馬温泉(兵庫県)


有馬温泉というと鉄分を多く含んだ金泉が有名ですが、炭酸泉である銀泉も楽しむことができます。阪神の都市部から近いアクセスの良さと、歴史上数多くの偉人に愛された歴史の深さが魅力。毎日大勢の人でにぎわいます。


長湯温泉(大分県)


「温泉県」大分県には炭酸泉もたくさんあります。その中でも有名なのが長湯温泉。ラムネ温泉館など炭酸泉をアピールした施設もあり、観光面でも充実しています。


週末を使用したプチ湯治を


日本温泉協会のHPには


十分な効用を得るためには通常2~3週間の療養期間を適当とする


とされているように、かつての湯治は数週間から数カ月も温泉宿に滞在するものでしたが、私たちには少々現実的ではありません。リフレッシュするためなら、1泊2日の短期間でも効果が期待できそうです。週末を利用してあちこちの温泉地に旅行してみてはいかがでしょうか?


また、最近では町中の銭湯や入浴施設でも塩化物泉や二酸化炭素泉を楽しめる施設が増えています。天然では数が少なく貴重な二酸化炭素泉ですが、人工的なものならアチコチで気軽に楽しめます。近くにないか探してみるのもいいかもしれませんね。


お湯に浸かって体をじっくり温めることは、肩こりだけではなく、健康を維持する上で役に立ちます。週末は温泉に浸かってリフレッシュしませんか?


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